防府市のがれき受け入れに前向きは誤りでした

初めに、転載自由です。 
 
6/8のNHKのオンラインのニュースで防府市長が定例市議会の行政報告で
「受け入れを前向きに検討する考えを示した」というニュースがありました。
 
これを受けて、色々なブログで非難の声が上がりましたが、どういう事なのか
市役所に問い合せました。
 
問い合わせたのは、秘書室の室長(佐甲)さんです。金曜に怒って電話し、月曜までに
確認してください、とした上で、月曜に改めて電話したところ、とても丁寧に説明して
くださいました。
 
一言でいうと、NHK誤報です。誤報というか勝手な解釈ですね。「前向きに検討する」
という趣旨の発言はしてませんでした。防府市役所としてはNHKにたいして、口頭では
ありますが、抗議をしたとおっしゃっていました。
 
電話で色々と話しが出来たので、そのことをまとめて書きます。
1.がれき受け入れの撤回はしていません。
2.あくまで、現実的にかなり難しいという発言を定例記者会見で述べたまでです。
3.現在もその事に関しての認識は変わらない。前向きは間違っている。
4.市長も市も、困難な状況を共有している
5.行政報告は定例議会定例議会の間に市長がどういう事をしたかを議会に対して
 報告する趣旨で、その間の大事なことを話すものです。なので先日の記者との
 やりとりと若干ずれてしまうのです。 とのこと
 
つまり、3月にやると言ってから、ほとんど前進していないので、現実難しいと思っている
ということでした。
 
では何が難しいというと、
1.焼却灰の一部を扱っている「徳山エコテック」が受け取りに難色を示している。
 コンクリートの材料に使っている焼却灰の受け取りを断ったということです。
 これに関しては、市としてはどうしようもないことで、県がとり合ってくれない
 ことには解決出来ない。
2.がれきの受入量が少なすぎる。
 週8トンでは、どうみても受け入れに多額の費用がかかる。県内の市町で一緒に行わないと
 受入れできないだろう。
3.市民への説明などに多額の費用がかかるが、それ自体の賛否がある
 
以上が電話でのやりとりでした。
はっきり言って、防府市ではどうしようもないことが多いのに、県や環境省がどうもしてくれない
のが現状のようです。なので・・・難しいということをはっきりとおっしゃっていました。
 
NHKいい加減にしろ!まともに報道しない上にデタラメ書くんか!こんなの見るから
みんなががれき受け入れよう とかいうんじゃないのか 馬鹿にすんな!
 
また、佐甲さんが是非市長の「行政報告」を読んでください、そうしたら前向きでないことがわかります。
とおっしゃって、FAXしてくださいました。なのでそれを書き起こします。
ちょっと長いですが、是非お読みくださいませ。
 
以下 6/8の防府市議会での松浦市長の行政報告の一部です。
東日本大震災で発生した災害廃棄物の広域処理について」
 東日本大震災から1年が経過した本年3月12日に、私は、山口県庁に出向き、「災害廃棄物の受け入れについては、広域的なコンセンサスが必要であることから、県で一定の基準を定めて、焼却施設をもつ他の自治体に受け入れを求めるリーダーシップをとって頂きたい」旨をお伝えし、その翌日に記者会見でその考えを表明いたしました。
 
 3月16日には、内閣総理大臣から、都道府県及び政令指定都市あてに、文章による災害廃棄物の勝利に係る広域的な協力要請があり、3月26日には、環境省山口県の共催により、県内自治体の首長等を対象とした広域処理に係る説明会が開催され、環境省による広域処理の必要性、安全性等についての説明を受けると共に出席者による意見交換が行われました。
 
 県内における広域処理への協力について、山口県は、「災害廃棄物の受け入れ判断とその処理は市町の権限であり、必要にじた調整等を行う。」という基本的姿勢を示しており、県の調整のもと、市長会が協議会を開催し、対応を検討していくこととなっております。
 
 これまで、4月3日と25日に市長会による協議会が開催され、災害廃棄物の安全性等に加え、災害廃棄物の焼却灰を、県内独自の方式である「焼却灰のセメント原料化リサイクルシステム」で対応することなどについて疑問が投げかけられ、検討を続けているところでございます。
 
 また、5月25日には、環境省から、岩手県及びに宮城県における災害廃棄物推計量の見直し結果が公表され、当初の推計値に比べて全体量は減少しておりますが、両県において最大限の県内処理を図ってもなお、広域処理の必要量は247万トンとされております。
 
 このように、被災地の状況や災害廃棄物の受け入れ自治体の状況についても、刻々と変化しておりますことから、さらなる情報収集も必要と考えております。
 
 3月市議会定例会では、「東日本大震災の災害廃棄物の安心・安全な受け入れに関する議決」が全会一致でなされており、平成21年の豪雨災害の際に全国からご支援いただいた防府市として、出来る限りの支援を行っていかなければならないという思いは、私も市議会のみなさまと同じでございます。
 
 また、去る6月6日の全国市長会におきまして、復興の大前提である災害廃棄物処理について、膨大な量を被災自治体のみで処理することは困難であることから、災害廃棄物等の処理に対する支援についての決議もなされているところでございます。
 
 今後も、市長会による協議会などを通じて、関係機関や県内市町との連携を密にし、市民の皆様の安全・安心の確保を優先しながら災害廃棄物の受け入れに係わる検討を進めてまいる所存でございます。
 
以上が行政報告です。
 
読んでいただくとわかりますが、前回の定例議会の行政報告とほとんど変わらない内容なのです。
2ヶ月かかって、市長会で協議会を作ったくらいのことなんです。
どうなることか・・・ もう疲れるわほんと
 
最後まで読んでいただきありがとうございました。