コトバの重み
入院中はよく本を読みました。というより本以外で暇つぶしがなかった・・・
TV見ないし、ラジオ聞かないし。
家にある好きな本を持ってきてもらって読んだ。たいてい2度目、ものによっては
3度目、4度目もあった。
いい本、好きな本を2度以上読むと感じるもの、知ることがぐ〜んと増えるもんだと
今回よく思いました。全部で30冊は読んだと思う。
時間だけはあるからゆっくりと集中して読んだと思う。
読んだ本の中で一番驚いたのを一つ
「ザ・ファーム ベジタリアンクックブック」 鶴田静編著 1982年初版
p9より一部引用します(太字は自分が編集)
ベジタリアンということばは、日本語では”菜食主義者”と訳されてきたが、
ベジタリアン=菜食主義者という訳は適切ではない、とわたしは思う。
だからわたしは、日本語訳を使わずに”ベジタリアン”という言葉をそのまま
使うことにしている。あるいはこうもいえるかもしれない。
菜食主義者とベジタリアンはちがう、と。
ベジタリアンという英語の本来の意味は ”肉も魚もたべないもの、ときには
牛乳や卵のように動物からもたらされる食物をたべないもの” のことであって、
野菜をたべるもののことではない。
”vegetarian”は19世紀に作られた新語である。語源は”vegetable”(野菜)では
なく、ラテン語の”vegetus”(生命にあふれた)という意味から造り出された。
それを、1847年にイギリスに設立された”ベジタリアン協会”が使用すると、
一般化された。
引用ここまで
一言で言うと「え〜ベジタリアンは菜食主義者ではないのか!」です。
語源て本当に本当に大事ですね。
自分はこれを知っただけでこれまでの価値観が一変した。
そして肉や魚などを食さないことと地球環境のことを改めて考えさせられた。
どうしてベジタリアンが「生命にあふれた」ものたちなのかと。
これはなにも英語由来の単語に限らずきっとあらゆる日本語にいえる
ことなのかもしれません。
歴史を知ること、時代の流れを知ること、そしてコトバをしること
今後のテーマです。そこから自分たちの生きるうえで必要な価値観を
作っていけたらいいな。